大塚英志– tag –
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文芸批評
あたかも治者のように──江藤淳における擬態の論理|砂糖まど
近年再び注目を集めている批評家・江藤淳(1932–99)。「成熟」の困難と向き合い続けた江藤は晩年、世間の風潮に逆らって妻への末期がんの告知を拒む。その決断の背後にはどのような論理があったのか。2024年12月の文学フリマ東京39で頒布された評論誌『mi... -
アニメ批評
素材の手触り──新海誠作品の唯物論的構造分析|みなかみ
新海誠監督作品はこれまで、実写映画とも共通する「風景/キャラクター」という二項対立によって論じられることが多かった。だが、映画とアニメのあいだには制作プロセス上の大きな隔たりがある。実際にアニメの演出にも携わってきたみなかみが、セルやBG... -
映画批評
ここでもあるどこかへ──『ほしのこえ』と故郷喪失者の詩学|てらまっと
あれから10年以上の月日が流れた。仮設住宅で暮らしていた被災者の大半は復興公営住宅に移り、メルトダウンした福島第一原子力発電所の廃炉作業も地道に進められている。唯一、全住民の避難が続いていた福島県双葉町では2022年8月に避難指示が一部解除され、ようやく居住が可能になった。震災直後には50万人近くにのぼった避難者の数も、いまでは3万人余りにまで減少しているらしい。
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