ゲーム批評– category –
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探索せずにはいられない!──『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に宿る「ハズレの美学」
2017年に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、ゲームファンなら誰もが認める傑作である。そもそも『ゼルダの伝説』に始まるシリーズ自体が高く評価されており、とりわけ5作目の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は長らく「史上最高のゲーム」と見なされてきた。 -
『ダークソウル』はなぜ「不親切」なのか?──パターナリズムにあらがう「私の物語」の復興
2009年に発売された『デモンズソウル』は、フロム・ソフトウェアが開発したPlayStation 3専用(当時)のRPGである。このゲームに端を発する「ソウルシリーズ」は、のちに「ソウルライク」と呼ばれるひとつのゲームジャンルを生み出すことになった。ソウルライクとは、ソウルシリーズを特徴づける高難度アクションRPGを指すジャンルのことで、プレイヤーは高いゲーム難度のせいで何度も「死」を重ねながら、次のチェックポイントを目指して少しずつ進んでいくことになる。
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